米国「ダラス室内交響楽団」のコンサートマスター、高木和弘さんが企画した室内楽演奏会「ウィーン室内楽探訪」が、21日午後7時から大阪市北区のザ・フェニックスホールで開かれる。時代の異なるウィーンゆかりの作曲家たちの曲をとり上げる。
高木さん、バイオリンのヤンネ館野さん、ビオラの田中佑子さん、中田美穂さん、チェロの中島紗理さん、吉田円香さんの6人が出演。モーツァルトの「アダージョとフーガ」(弦楽四重奏)、シェーンベルクの「浄(きよ)められた夜」(弦楽六重奏)、シューベルトの「弦楽五重奏曲」の3曲を演奏する。曲によって奏者の数が変わり、響きの変化を楽しむ趣向だ。
神戸市室内管弦楽団のコンマスも務める高木さんら出演者の多くは、今年3月に急逝した世界的なバイオリニスト森悠子さんの門下生。高木さんは「追悼のアンコールなどは先生の思いになじまない」とし、あえて当初のプログラム通りに演奏するという。
ヤンネ館野さんは「先生が求めていた和声感と呼吸感をどこまで追求できるか。挑戦のコンサートになる」と話す。
6千円。問い合わせは同ホール(06・6363・7999)