東京証券取引所は16日、日経平均株価が過去最大の乱高下を記録した8月第1週(5~9日)の売買状況を公表した。個人投資家は売り越しとなり、今も混乱が続いている。一方、急速に進んだ円高は、投資家が「円キャリー取引」を解消したことが一因とみられる。(東谷晃平、神山純一)
東証が公表した8月第1週の投資部門別売買状況によると、全体の売買代金の約2割を占める個人投資家は553億円の売り越しだった。日経平均株価はこの週、5日に歴代最大の下落幅4451円を記録して3万1千円台まで下落。翌6日には過去最大の上げ幅3217円の上昇となった。歴史的な値動きに、個人は翻弄された形だ。
それに対して、約7割を占める海外投資家は4953億円の買い越しだった。大きく値段が下がった局面を好機とみなして押し目買いに入ったとみられる。
「積み立てをやめないことが…