【動画】約8700万円の予算をかけて3日間の日程で行われた、香川県立アリーナでのプロジェクションマッピング=山田健悟撮影

香川県立アリーナ北側の広場から見たプロジェクションマッピングの様子。球状を生かし、地球や月をモチーフにした映像も投影された=2025年3月12日午後7時10分、高松市サンポート、山田健悟撮影

 半球状のメインアリーナの屋根に映し出されたのは、青々とした地球。隣接するサブアリーナには月が映し出された。さらには、色とりどりの讃岐かがり手まり、和傘に獅子舞――。瀬戸内海に面する広場に集まった観客らは、スマートフォンやカメラを手に映像を楽しんでいた。約9分間の映像は、幕あいのカウントダウンを挟み、何度も投影された。

 このプロジェクションマッピングは、香川県が「夜型観光」を推進する狙いで3月13~15日に実施した。その予算は、3日間のイベントで計8700万円。2025年度には計3億2千万円の予算で、同様の事業を複数回、計画している。

 県は3日間で、目標の3倍超の3万3千人が来場し、「想定を上回る来場者だ。今回の開催で浮かんだ課題を生かし、次回以降につなげたい」としているが、その費用対効果については疑問の声も上がっている。

香川県が成功例に挙げるのは、松本城のプロジェクションマッピング。しかし、その予算は5850万円。期間も約2カ月間。この違いの理由は?コンテンツ制作を手がけた企業に聞くと、ラスベガスのあの施設でも使われている「世界最高水準」の技術を駆使していることが分かりました。

遊覧船で海上からも

 県がプロジェクションマッピ…

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