「日本初の新型乗り物」。自動車部品メーカーの山田製作所(群馬県伊勢崎市)が23日、こんな触れ込みの1人乗り四輪電動車両「Lactivo(ラクティボ)」を発売した。運転免許証を返納した高齢者らの利用を想定しているが、ユニークなのはちょっとしたテクニックや慣れを求めている点だ。5月上旬に同県渋川市であった試乗会に出かけた。

1人乗り四輪電動車両に試乗する79歳の男性(左)。「運転免許証の返納はまだ考えていないが、運転が難しくなったら乗りたい」と話す=2025年5月10日午後2時17分、群馬県渋川市、織田一撮影

 ラクティボは電動キックボードと同じ「特定小型原動機付き自転車」で、16歳以上なら免許なしで運転できる。同社によると、四輪で認定されたのは国内初という。車道のほか、自転車通行可の歩道を走れる。

 最高速度は車道では時速12キロ、歩道では6キロに設定され、自分で切り替える。ブレーキは左右のハンドルについている。価格は34万8千円。

 早速試乗した。右ハンドルを…

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