党首討論で対決する野田佳彦首相(右)と自民党の安倍晋三総裁(左)=2012年11月14日、国会内

 石破茂首相と野党党首による今国会初めての党首討論が、23日に開かれる。衆参両院の国家基本政策委員会合同幹事会で10日、合意した。政治家同士の討論で国会を活性化させるために導入されたが、近年は会期中に一度も開催されないこともあった。実のある討論につながるかが焦点だ。

 石破首相のもとでの党首討論は昨年10月以来、2回目。6月まで毎月開催する。討論に参加できるのは、衆参いずれかで10議席以上を持つ政党のみ。立憲民主党の野田佳彦代表、日本維新の会の前原誠司共同代表、国民民主党の玉木雄一郎代表が首相と討論する。共産党は参院で10議席以上を満たしているが衆院の国家基本政策委員会に委員がいないため、現時点では参加資格がない。こうした少数政党からは、条件を見直すべきだとの声が出ている。

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 討論時間は与党側が従来通りの45分間を提案したが、野党各党は延長を求め、この日は合意に至らなかった。これまでの党首討論は45分間の枠を各党の議席数に比例配分するのが通例だ。しかし、24年6月の党首討論で割り当てが3分だった国民民主からは「カップラーメンも作れない」(榛葉賀津也幹事長)との批判も出ていた。

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