熊本県内でバスや電車を運行する5社が、「Suica(スイカ)」や「ICOCA(イコカ)」などの全国交通系ICカードの運賃決済を12月にも取りやめる。読み取り機の更新費の負担が大きいためで、5社でつくる運営組織によると、全国交通系ICからの離脱は全国初という。熊本市の大西一史市長は10日、国土交通省に、更新費の補助など支援制度の改善を要望した。
5社は九州産交バス、産交バス、熊本電気鉄道、熊本バス、熊本都市バス。2016年に全国交通系ICを導入し、カード読み取り機約900台の更新時期が25年3月に迫る。その費用に計12億1千万円かかるが、5社の経営は厳しく、負担できないと判断した。熊本市の路面電車を運営する市交通局も26年に取りやめる。
代わりに、全国で普及が進む…