全国47都道府県議会で初めてとなる女性の正副議長を選出した石川県議会。一方、県議会の定数41に対し、女性は4人と全国平均より低い。その議会では女性職員がお茶くみをする慣例があるなど、性別による役割分担意識「ジェンダーバイアス」が垣間見える。
19日の議長選で、議長に安居知世氏(56)=4期、自民、副議長に八田知子氏(62)=3期、同=が選出された。石川県議会としての女性議長も安居氏が初めて。
県議会では、慣例的に年期の長さに応じ、正副議長を選んでいるが、本来、副議長が回ってくる予定の男性県議が体調不良で長期欠席していたことも重なった。
全国都道府県議長会などによると、全国の都道府県議会の過去の女性議長は5人。2010年の福岡の田中秀子氏が初めてで、滋賀、愛知、和歌山、徳島の1人ずつで今回が6人目。いずれも在任時の副議長は男性だった。
県議会事務局、女性12人を採用「お茶くみだけが仕事ではない」
安居氏は議会で「(能登半島地震と豪雨の)複合災害からの復旧、県政の諸課題に女性の視点を生かし全力を尽くす」とあいさつした。
県議会最大会派の自民県議の…