千葉県佐倉市のユーカリが丘ニュータウンを走る新交通システム「山万ユーカリが丘線」や「山万コミュニティバス」に、顔認証の乗車システムが導入された。乗車券を買ったり、定期券を読み取ったりすることなく、「顔パス」で乗車でき、利便性の向上が期待できる。国土交通省によると、公共交通機関で顔認証が正式導入されたのは全国初という。
ユーカリが丘の開発を手がけ、同線とバスを運営する「山万」(本社・東京都)によると、利用者は事前に専用サイトなどで、顔データや決済用クレジットカード情報を登録。改札機に設置されたタブレット端末に顔を認識させて乗車する。利用料はクレジットカードで月末にまとめて決済する。
導入初日となった15日は午前4時半から登録が始まり、初日だけで80代を含む120人が「顔パス」乗車をした。利用者からは「子供にお金を持たせなくても乗り降りできるのがいい」「定期や財布を忘れても顔だけで利用できるのは楽」などと歓迎の声が上がった。
朝夕のラッシュ時にも対応
端末では1分間に60~70…