宮崎県

 文部科学省が29日に結果を公表した2024年度の全国学力・学習状況調査で、宮崎県の公立小中学校の平均正答率は4科目すべて(小学、中学各2科目)で全国平均を下回る結果となった。

 テストはことし4月、小学6年と中学3年を対象に実施され、県立、市町村立の小中学校の計約1万8千人が受けた。

 宮崎県の平均正答率(都道府県分は文科省が整数値で公表)は小学・国語が67%(全国平均67・7%)、小学・算数が62%(同63・4%)、中学・国語が54%(同58・1%)、中学・数学が48%(同52・5%)だった。

 また、同時に行われた質問調査では、「自分には、よいところがあると思いますか」という問いに対し、肯定的な回答をした割合が小学84・8%(全国84・1%)、中学84・6%(全国83・3%)。「将来の夢や目標を持っていますか」という問いに対しても、小学85・5%(全国82・4%)、中学68・9%(全国66・3%)と、それぞれ自尊意識や自己実現について、全国平均よりも前向きにとらえている傾向がうかがえた。

 さらに、「地域や社会をよくするために何かしてみたいと思いますか」という問いに対しても、小学85・7%(全国83・5%)、中学79・5%(全国76・1%)と回答し、全国的に見ても高いレベルで、地域や社会に関する関心の高さを示した。

 県教委は「全国の数字を分析すると、正答率が高い都道府県は、児童・生徒の自ら学ぼうとする意識が高い。宮崎県の課題は、主体的に学ぶ力の向上や授業内容の研究・改善だと考える」と話している。(石川雅彦)

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