小学6年生と中学3年生の計約200万人が参加した全国学力調査は17日、国語、算数・数学、理科のすべての教科を終えた。このうち、オンラインで出題・解答するCBT方式を初めて導入した中学理科は、14~17日で分散実施された。

全国学力調査に臨む児童たち=2025年4月17日午前8時40分、東京都内、代表撮影

 CBTでは、従来は難しかった動画を活用したり、図を動かして解答を導かせたりする出題が可能になった。

 例えば、ドライアイス(二酸化炭素)の中でマグネシウムが燃焼する実験動画を見せた上で、この燃焼の化学変化を問う問題が出た。解答は、マグネシウム原子や二酸化炭素分子などの図を動かし、化学変化を表現させた。

【動画】ドライアイスを使用して二酸化炭素中でマグネシウムを燃焼させる実験=文部科学省提供

 他に、大気圧を利用して空き缶を潰す実験の動画を見せて考えさせる問題や、プルダウンで選択肢から解答を選ばせる問題もあった。

【動画】大気圧を利用して空き缶を潰す実験=文部科学省提供

 CBTを導入した中学理科では、生徒ごとに問題の組み合わせが違う出題形式になった。問題数は同じだが、①全員に共通する問題②実施日ごとに異なる問題③非公開で個別に異なる問題――という3種類で構成されたという。

 文部科学省によると、学習領…

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