全国規模で開かれ、最も歴史と権威があるとされる清酒鑑評会の一つ「全国新酒鑑評会」で、播磨地方の4酒造会社がつくる4銘柄が金賞に輝いた。このほど4社が受賞した銘柄を持ち寄り、姫路市役所で記者会見を開いた。
全国新酒鑑評会は、酒類総合研究所と日本酒造組合中央会の共催で、今回が112回目。全国から828点が出品され、金賞酒は195点だった。
播磨地方から金賞に輝いたのは、灘菊酒造(姫路市)の「酒造之助」、本田商店(同)の「龍力 米のささやき」、山陽盃酒造(宍粟市)の「播州一献」、茨木酒造(明石市)の「来楽」の4銘柄。いずれも兵庫で開発された酒米・山田錦を使用した大吟醸酒だ。
6年連続で金賞を受賞した本田商店の本田龍祐社長は「例年より香りがおとなしく、受賞できるか心配だった。今回の金賞酒は全体的に『なめらかで軽い』という評価だったが、甘さを確保できたと思う」と話した。(宮沢崇志)