全国高校駅伝男子で優勝5回を誇り、昨年の大会は準優勝だった私立大牟田高校(福岡県大牟田市)の駅伝部員19人のうち、18人が今春、私立鳥取城北高校(鳥取市)に転学する意向を示していることがわかった。大牟田高駅伝部の赤池健ヘッドコーチ(52)の退職、鳥取城北高への監督就任に伴う転学希望という。
新監督発表後、約20年指導のヘッドコーチから退職願
大牟田高の説明によると、駅伝部員は現在、1、2年の計19人で、全員が寮生。新年度から監督に同高OBで元コニカミノルタ監督の磯松大輔氏(51)が就任することを昨年11月に発表すると、引き続きヘッドコーチを務めることになっていた赤池氏から今年1月末に退職願が出たという。
2月にあった保護者向けの説明会で、学校法人側から新年度の指導体制に関する方針が伝えられた。その後、部員16人から転学願が出され、2人は口頭で転学の意思を伝えてきたという。
赤池氏は2006年から20年近くにわたって大牟田高で監督を務め、昨年はヘッドコーチとして準優勝に導いた。荒木信一副校長は部員の大量転学について「とにかく残念です。部員には申し訳ない気持ちでいっぱいです」と話した。
鳥取城北高は1963年創立。スポーツ強豪校で、相撲部のOBには大相撲元横綱の照ノ富士らがいる。直近では、昨年末のバスケットボールの全国高校選手権大会で男子が準優勝した。また駅伝部は昨年末の全国高校女子駅伝に出場し、53位だった。