第107回全国高校野球選手権山梨大会の組み合わせ抽選会が19日、甲府市内であり、参加33校31チームの対戦カードが決まった。開幕は7月10日。連覇をねらう日本航空は、昨年の決勝で対戦した東海大甲府と初戦で顔を合わせる。
春の県大会で優勝した山梨学院が第1シード、準優勝の帝京三が第2シードとなる。抽選会ではまず、両校の主将がステージ上のトーナメント表にチーム名の札をかけた。山梨学院は唯一、2回戦から登場する。
続いて春の大会で4強に入った甲府西と駿台甲府、8強入りの身延、東海大甲府、甲府工、富士学苑がそれぞれ抽選。シード枠が埋まった後、残り23チームの主将たちが順にくじを引き、1回戦15試合が決まった。
10日の開幕試合は甲府東と韮崎の対戦となる。
甲府東の古屋太洋主将は、開会式で選手宣誓をした後に初戦に臨む。「開幕試合は緊張するだろうが、粘り強く守って僅差(きんさ)のゲームに持ち込みたい」と意欲を見せた。
韮崎の杉原啓太主将は「持ち味の走塁で相手を崩し、一丸となって勝ちたい。開会式後に気持ちを切り替えて頑張りたい」と決意を語った。
春夏連続での甲子園を目指す山梨学院の梅村団主将は「夏の甲子園行きを2年連続で逃し、悔しい思いをしている。対戦相手は粘り強く戦ってくると思うが、先輩たちの思いを背負って優勝したい」と話した。
昨秋と今春の県大会決勝で山梨学院に敗れている帝京三。阿武正人主将は「甲子園に行きたい気持ちは、ほかのチームよりも強い。山梨学院の存在は大きいが、優勝を目指して闘志を燃やしたい」と意気込んだ。
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選手宣誓は甲府東の古屋太洋主将(3年)が引き当てた。立候補した17チームの主将の中からくじで選ばれ、「大会が締まるよう、士気を上げられる選手宣誓をしたい」と抱負を語った。
「最後の夏に、いろんな経験をしたい」と選手宣誓に手を挙げた。くじではいくつもの強運が重なった。
まず本抽選の順を決める予備抽選で「1」を引き、選手宣誓を決める抽選で最初にくじを引いた。「目に付いた左奥の札」を選んだら「宣誓者決定」の札だった。そして、本抽選では開幕試合の「2」を引き当てた。「こんなこと初めて。この運をチームの勢いにつなげたい」
宣誓には「支えてくれた監督やコーチ、保護者への感謝の気持ち、大会への意気込みを盛り込みたい」。チームメートや先生たちと一緒に考えるつもりだ。