LINEヤフーは、豪雨や地震などの災害時に自治体が開いた避難所の情報をプッシュ型で通知するサービスを5日にも始める。災害協定を結んでいる約1600自治体が対象で、連携した地図アプリで道順を調べることができ、より迅速な避難につなげる狙いがある。

LINEヤフーがスマートフォンに通知する避難所の情報の例

 新サービスは、同社の主要アプリ「Yahoo! JAPAN」と「Yahoo!防災速報」のユーザーに無料で提供。事前に自分が住む市区町村を登録しておくと、「○○市からの緊急情報 開設された避難所一覧」という通知がスマートフォンに表示される。連携した地図アプリに避難所の場所が示されるため、現在地からの所要時間や道順も調べられるという。

 LINEヤフーは、台風接近に伴う注意喚起やライフラインの情報など、自治体が発する災害関連の情報を届けてきた。こうした情報は、主に自治体職員が同社のシステムを使って入力していたが、今回は、災害情報共有システム「Lアラート」と連携し、入力の手間を省いた。

 新サービスを担当している「Yahoo!くらし」事業責任者の太田智之さんは「ユーザーが必要とする地域単位の情報をより速く届けることで、着実な避難行動につなげ、命を守ることに貢献したい」と話している。

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