「楽都」と刻まれたJR松本駅前の石碑。2月に亡くなった世界的指揮者の小澤征爾さんが書いた=2024年6月24日午後、長野県松本市、小山裕一撮影

 長野県松本市で14日、第9回全日本男声合唱フェスティバル(全日本合唱連盟、朝日新聞社主催)が開かれる。前回のフェスは4年前に長野市で予定されていたが、新型コロナ禍で中止となった。再挑戦の試みに全国から約600人の歌い手が集まり、歌で心を通わせる。

 「リベンジですね」。県合唱連盟理事長の中村雅夫さん(64)は話す。

 第8回フェスは2020年7月に長野市で予定され全国から24団体が出場予定だったが、コロナ禍で中止になった。飛沫(ひまつ)感染の恐れから合唱の練習も取りやめになり、しばらくは開催を見通せなかった。

 22年末ごろ、復活を求める声が県内外からあがる。新型コロナの完全な収束は見通せなかったが、「このまま途絶えるのは残念」「歌いたくてうずうずしている人が大勢いる」という声が県合唱連盟に届いた。

楽都・松本で

 「復活は長野県で」という声…

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