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会見でグーグルを対象とした行政処分について説明する中島菜子・公正取引委員会デジタルプラットフォーマー上席審査専門官=2024年4月22日午後3時10分、東京都千代田区、増山祐史撮影

 公正取引委員会が22日、米グーグルを対象に独占禁止法に基づく行政処分を行った。同日午後、審査局の中島菜子・上席審査専門官(デジタルプラットフォーマー担当)が記者会見を開き、発表した。主な一問一答は次の通り。

  • 公取委がグーグルに初の行政処分、ヤフーの広告配信を約7年間制限
  • 公取委衝撃「なめられている」 グーグルに「心臓部」握られたヤフー
  • 【そもそも解説】検索連動型広告とは?1兆円市場、グーグルが独占か

 Q 2010年に公取委がグーグルとヤフーの技術提携を承認したあと、2社の行動や取引関係をどのようにフォローアップしていたか。

 A 当時「引き続きこの分野については注視していく」としていた。これを前提に必要なフォローアップ調査を行い、継続的に複数回、当事者の話を聞くなどしていた。

 Q だが、契約変更は把握できなかった。

 A フォローアップは適切に行ってきた。ただ、グーグルから技術提供の制限をするという契約の変更について、報告は特になかった。報告されなければ直ちに発覚しない面もあった。

 Q 10年当時の判断はどのように評価しているか。

 A (グーグルとヤフーが1…

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