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強風で折れた公園内のケヤキの枝=国土交通省提供

 公園の樹木や街路樹の倒木、枝の落下などにより人に危害が及んだり物が壊れたりした事故が、2021年4月~24年11月に全国で計1732件あったことがわかった。国土交通省が17日に調査結果をまとめた。このうち、人身事故は計110件で、死亡事故も1件起きた。

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 調査は、昨年9月に東京都日野市の緑地でイチョウの枝(長さ約5メートル)が折れ、下敷きになった男性が死亡した事故を受けたもの。公園や道路を管理する国や自治体を対象に、物損・人身事故の件数や木の種類、原因についても聞いた。公園の倒木については初めて調査した。

 調査結果によると、公園の樹木による事故は931件で、うち人身事故は77件だった。木の種類で最も多かったのはコナラで126本。次いでサクラ類(95本)、ケヤキ(66本)、アカマツ・クロマツ類(60本)と続いた。イチョウは11本だった。

 原因別では腐朽・病害が29…

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