公明党執行部が夏の参院選に向け、自民党派閥の裏金問題に関与した参院議員3人への推薦を決めたことに、公明内や支持者が強く反発している。「政治とカネ」の問題の実態解明に後ろ向きな自民と一体と見られれば、有権者の支持をさらに失いかねないとの危機感がある。執行部は推薦決定を維持する方針だが、あつれきを抱えたまま参院選に臨むリスクをはらむ。
公明は24日、自民の「裏金議員」のうち参院選に立候補する予定の宮本周司氏(石川選挙区)、西田昌司氏(京都選挙区)、堀井巌氏(奈良選挙区)の推薦を決定。自民が公認していることや、参院政治倫理審査会で弁明したことなどを踏まえて判断したと説明した。
斉藤鉄夫代表は26日、神戸市内で記者団に対し、「党内で議論し、合意形成を図りながら進めてきた。(推薦決定の)プロセスに欠点があったとは思っていない」と強調した。
だが、推薦決定の直後から批…