公明党の石井啓一幹事長(66)は13日、国会内で開いた定例会見で、18日に告示される代表選への立候補について「熟慮する」との考えを示した。石井氏は次期代表の最有力と目されている。
代表を15年にわたり務めた山口那津男氏(72)が10日に退任を表明。28日の党大会で次の代表に交代する予定だ。
石井氏は会見で「代表が立候補しないということなので、どなたかが代表にならないといけない。私自身は熟慮している」と語るにとどめた。これまで山口氏は、石井氏について「代表を支える大きな役割を果たしてもらった。能力、見識は十分備わっている」などと評してきた。
石井氏は衆院当選10回。旧建設省出身で党政調会長や国土交通相などを歴任した。比例区で当選を重ねてきたが、次期衆院選は小選挙区(埼玉14区)にくら替えすることが決まっている。
公明は1964年の結党以来、トップの選出に複数候補者が立候補したことはない。今回も、他に立候補の動きはなく、石井氏が無投票で代表に選出される見込みだ。(国吉美香)