群馬県教育委員会はこのほど、県内公立学校の冷房設備の設置状況(9月1日現在)を発表した。
普通教室は、幼稚園から高校までと特別支援学校の合計7992室のうち、小中学校の18室を除く全ての教室に設置され、設置率はほぼ100%。一方で、音楽室や家庭科室などの特別教室や体育館では全国平均に満たない教室が目立った。
特別教室の設置率は、幼稚園で81・2%(2022年調査時68・5%)、小中学校で69・8%(同66・3%)、高校で50・3%(同43・9%)、特別支援学校で98・7%(同98・4%)と2年前より上昇しているものの、幼稚園と高校では全国平均を下回った。
体育館では、小中学校で2年前の5・3%から全国平均(18・9%)に追いついたが、他の学校種別では全て下回り、幼稚園72・7%、高校4・7%、特別支援学校14・8%だった。
空調設備の設置には来年度まで国の補助制度があり、県教委は市町村に対し補助金を活用した設置を支援するという。体育館は災害時の避難所となっているケースも多く、県有施設については今年度から28年度の5年程度で全ての第一体育館への整備を計画しているという。(星井麻紀)