Smiley face
写真・図版
全日本吹奏楽コンクール中学の部の北海道の代表枠は旭川市の永山地区の2中学が独占した。2校で記念撮影し、歓喜の輪が広がった=2024年8月31日午後7時3分、札幌市中央区、原知恵子撮影
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版
  • 写真・図版

 広大な北海道で今年、吹奏楽の全国代表が次々に輩出した地域がある。旭川市の永山地区だ。公立の2中学が全日本吹奏楽コンクール(19日、宇都宮市)、小学校の少年団が全日本小学生バンドフェスティバル・ステージパフォーマンス部門(26日、札幌コンサートホールKitara)に出場。いち地域の公立校にこれほど北海道代表が集中するのは異例といえる。どんな地域なのか。

  • 【横顔を紹介】吹奏楽で「トリプル全国」旭川市立永山中・永山南中・永山南小

 市中心部から北東へ約10キロメートル。ロードサイド型の商業施設、住宅地、農地が広がる郊外に、永山地区はある。郷土資料「ふるさと永山」によると、明治時代に屯田兵によって切り開かれ、地名は司令官・永山武四郎に由来。現在は約4万人が暮らしている。

 公立の中学は永山と永山南の2校だ。距離にして3キロほどながら、北海道の中学生の代表2枠を獲得した。また、バンフェス代表の永山南小は、永山南中の校区にある。

永山地区の「吹奏楽熱」

 そもそも、旭川は「音楽のまち」として市民に親しまれている。90年以上続くマーチングの祭典「音楽大行進」は今年も約2800人が参加し、観客は11万人にのぼった。立派な音楽堂もある。ただ、その中でも「永山地区は吹奏楽熱が高い」ともっぱらの評判だ。

名指導者の存在・旭川地区吹奏楽連盟の取り組み・地域ならではの高め合い……。永山地区の快挙の背景を取材しました。

 地元の吹奏楽関係者らによると、「永山ブランド」は1980~90年代には確立していた。

 栗谷川武さん(永山中―永山…

共有