山形県

 山形県内の公立高校入試が、現在の中学3年生が受験する2026年度から、すべての学校で前期と後期の2回行われることになった。18日に開かれた小中などの公立学校長会議で県教育委員会が説明した。志願者が最も多い普通科の受験機会の複数化を求める声があり、県教委が進めていた。

 高校教育課によると、前期(特色)選抜は各高校や学科の特色、受け入れ方針(アドミッション・ポリシー)を踏まえて判定する。具体的には調査書と個人面談、作文など。学校によっては学力検査をするところもある。募集人員は一部を除いて定員の5~50%以内。試験はA日程が来年1月20日、B日程が2月3日で、学校や学科で異なる。

 後期(一般)はこれまでと同じ調査書と学力検査で、3月7日になる。これまでの推薦入試はなくなる。

 前期について、各学校ごとの出願要件などは示されているが、作文の試験時間などの具体的内容について6月ごろ公表する。10月には県内各地区で詳しい説明会を開く予定だ。

 また、出願についても、Webシステムで受験者や中学校などが出願情報を登録して受験票を直接受け取る方式に変える。選抜手数料もクレジットカードやコンビニでの納付などにする。これまでは中学校などで願書や調査書を高校に持参したり郵送したりしていた。

 今後、10月に中学校や高校の校長あての説明会、11月のシステム試行を経て、12月に本格的に稼働する予定だ。

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