タクシーが関わる事故を減らそうと、警視庁麻布署などは18~19日、東京都港区六本木4丁目の駐停車禁止の車道で、客を待つタクシーの取り締まりをした。六本木や麻布十番などの署管内では、タクシーをめぐる交通トラブルが多発しており、署が対策に力を入れている。
取り締まりには、麻布署のほか、駐車対策課、第1交通機動隊も参加。署によると、管内では今年1~6月、人身事故に占めるタクシーの関与率が4割強に上った。4月にはタクシー同士がぶつかり、運転手が死亡する事故も発生。この半年で「客待ちのタクシーが交通を阻害している」といった110番通報も、約80件あったという。
同署の佐藤英樹交通課長は「交差点付近での悪質で危険な客待ちが後を絶たない。タクシーの乗務員はルールを守って」と話した。