大阪府忠岡町長選と町議補選(被選挙数3)が18日、投開票された。無所属新顔で元町議の3氏の争いとなった町長選は、是枝綾子氏(61)=共産推薦=が、松井匡仁氏(55)と三宅良矢氏(46)を破り、初当選した。町によると、共産系の町長の誕生は初めてという。
町長選は、現職だった杉原健士氏=大阪維新の会から除名処分=が官製談合防止法違反などの容疑で府警に書類送検され、辞職したために行われた。杉原氏は忠岡町議を経て2020年の町長選に大阪維新の会から立候補して初当選。24年にも維新から立って再選されたが、今年3月29日付で除名処分を受けた。
是枝氏は町が計画する産業廃棄物焼却施設の誘致反対を主張。子育て支援や給食費の無償化などにも取り組むと訴えた。
松井氏は忠岡駅前の再整備などでの活性化を、三宅氏は町政の信頼回復を訴えたが、及ばなかった。
町議補選は新顔の4人が議席を争った。
投票率は町長選が50・64%(前回44・93%)で、町議補選は50・61%だった。当日有権者数は1万3289人だった。
忠岡町長選の確定得票
当 2,367 是枝 綾子 61 無新 (1)
2,302 松井 匡仁 55 無新
1,920 三宅 良矢 46 無新