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兵庫県警本部=神戸市中央区

 2023年の兵庫県議選をめぐり、公職選挙法で禁じられている当選のあいさつを目的とした祝賀会を開いたとして、県警が、丸尾牧県議(60)を公職選挙法違反(選挙期日後のあいさつ行為の制限)の疑いで12日に神戸地検へ書類送検したことが、県警への取材でわかった。

 丸尾県議によると、23年4月の県議選の2週間後に、尼崎市内の公共施設で支持者ら約50人で会合を開いたという。県警によると、この会合が、当選のあいさつを目的とした祝賀会に当たると指摘する告発があったといい、今年に入って県警が受理して捜査していた。

 丸尾県議は取材に対し「県政報告と今後の方針を話す場と位置づけ、違法性があるとは考えていなかった」と説明。「県民にご心配をおかけして申し訳ない。こうしたことが起こらないよう見直していきたい」と話した。

 公職選挙法は、事後買収につながる恐れがあることなどから、選挙の期日後の当選祝賀会や戸別訪問を禁止しており、罰則は30万円以下の罰金と定めている。

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