兵庫県の斎藤元彦知事の肝いりの若者支援策の一つ、県立大学の授業料無償化が苦境に立たされている。今年4月に始まったが、斎藤知事らを内部告発した文書への対応で県政は混乱し、2025年度の予算が通るか見通せないからだ。
21日の県議会の県政改革調査特別委員会で、最大会派の自民は次のように注文をつけた。「県政は危機的状況にある」「県立大無償化を計画通りに継続することには疑問がある」。また、貯金に当たる財政調整基金を財源としており、安定的ではないと述べた。
その後も、効果を検証する前に打ち切るべきではないと主張した維新会派を除き、「持続可能性を慎重に検討すべきだ(公明会派)」など厳しい意見が相次いだ。
これに対し、委員会に出席し…