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淡路市長選で演説する戸田敦大氏=2025年4月20日、兵庫県淡路市、天野剛志撮影

 兵庫県淡路市の戸田敦大市長の給料を50%削減する条例改正案が、市議会6月定例会に提案され、市議会総務文教常任委員会(8人)は5日、賛成多数で可決した。13日の本会議で最終的な賛否が決まる。

 市長給料の半減をめぐっては、戸田市長が、初当選した4月の市長選で公約に掲げていた。条例改正案の提案説明などでは、「少子高齢化のなか、限られた財源で、効果的な行政運営をするには事業の見直しが必要。市民の理解を得るために、まず自らがその姿勢を示したい」と述べていた。

 条例改正案では、現在の市長の給料月額86万円を43万円に削減する。期間は任期中の2029年5月まで。

 市によると、給料の削減は期末手当にも影響する。給料と期末手当を合わせると年額計約1470万円で、改正案が可決されれば、これも半減するという。

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 5日の委員会では、委員から副市長や職員への波及を懸念する声が相次ぎ、「賃上げの時代にそぐわない」との意見も出た。戸田市長は「(給料削減は)市長のみ」などと答弁。最終的に委員長を除く採決では、賛成5人、反対2人だった。

 戸田市長は委員会終了後、取材に対し、「まずは委員会で理解を頂き、感謝申し上げる。本会議に向けて、さらに丁寧な説明をしていきたい」と話した。

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