兵庫県警の村井紀之本部長=28日、神戸市中央区、宮坂奈津撮影

 兵庫県警の村井紀之本部長(57)が、離任に伴い開かれた28日の記者会見で、SNS投稿に関する記者からの質問に「不用意なことをしたと反省している」と答える一幕があった。

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 村井氏は25日、兵庫県の白井孝明県議がフェイスブックに投稿した写真に反応。白井県議らが設立した新会派「躍動の会」の3人と斎藤元彦知事がガッツポーズをして写った写真に対し、自身のアカウントから「どうかと思います。」とコメントした。

 白井県議は、昨年の県知事選をめぐり、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏と情報提供を目的に電話したとして、今年3月に兵庫維新の会から離党勧告の処分を受けていた。

 「どうかと思います。」という投稿について村井氏は「白井議員とはフェイスブックで友だち関係で、個人的にアドバイスしたいと常々思っていた」と説明した。

 そのうえで、多くの県民が見られるSNS上で発言したことについて「今思えばそのタイミングでそのように書く必要はなく、個人的にメッセンジャーで伝えれば良かった。不用意だった」と話した。

 一方で自身について「客観的に見て少し型にはまりにくいところがある」とし、「不快な思いをされている方もいらっしゃると思う。だが地元の兵庫に対する恩返しをしたいという気持ちで、やるべきだと思うことを実行してきた」とも述べて県民へ理解を求めた。

 県警をめぐっては今年1月、自民党県連に所属していた姫路市議がX(旧ツイッター)で「兵庫県警の内部では知事選において、特定候補(斎藤知事ではない)の応援をするように通達されていたと聞いた」などと発信した。

 これに対し村井氏は自身のフェイスブックで「自民党兵庫県連に厳重抗議しようと考えています」と投稿した。

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