政治倫理条例案について協議する兵庫県議会の議会運営委員会=神戸市中央区

 兵庫県議会は9日、議会運営委員会を開き、「県議の政治倫理に関する条例案」を6月定例会最終日の12日に上程することを決めた。

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 政治倫理条例案は11条で構成され、県議の責務や政治倫理基準などを盛り込んでいる。これらに反する疑いがあるときは、政治倫理審査会(政倫審)を設置できると明記した。

 さらに「議員の品位及び名誉を損なう行為により、県民の信頼を損ねてはならない」「人権侵害行為の扇動、賛同する意見の表明または助長する行為をしてはならない」とし、県議のパワーハラスメント行為を想定した項目も設けられている。

 県議会の政治倫理条例案を巡っては、内部告発文書問題調査特別委員会(百条委員会)の委員で、兵庫維新の会に所属していた増山誠県議=現・躍動の会=が昨年10月、非公開の百条委の音声データを、政治団体「NHK党」党首の立花孝志氏へ渡したことなどが判明。明確な会議規則違反だとして、各会派の幹事長らが対応を協議してきた経緯がある。その際、政倫審を立ち上げるための政治倫理条例が県にはないこともあり、今回の提案に至った。

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