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内部告発文書の内容について記者会見で否定する斎藤元彦兵庫県知事=兵庫県庁、高木智也撮影
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 兵庫県の元幹部職員が斎藤元彦知事らを内部告発したことに端を発し、知事のパワハラなどの疑惑を調査する百条委員会が県議会に設置されたなかで、知事は20日、定例記者会見で告発内容について初めて自身の見解を述べ、否定した。

 知事は告発文書で指摘された7項目について一つひとつ説明した。

①知事の命令を受けた片山安孝副知事がひょうご震災記念21世紀研究機構理事長・五百旗頭真氏(故人)に対し、副理事長2人の解任通告。その後、五百旗頭氏は急逝

 「片山副知事の報告を随時受けながら、適切に人事の対応をしてきたものと考えている」とし、「(文書に)五百旗頭先生の命を縮めたことは明白とあるのは、科学的根拠もないままある種の誹謗(ひぼう)中傷にもなる」。

②2021年7月の兵庫県知事選挙で県職員が知事への投票依頼などの事前運動をした

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 「指摘されている数名の職員は私が宮城県庁勤務、そして大阪府庁勤務していた頃からの知人」とし、「私から投票依頼などをしたことはない」。

③知事が2023年下半期から来夏の兵庫県知事選に向けて商工会などに投票依頼

 24年度当初予算案の説明で県内の経済団体に訪問したことに触れ「選挙に関する投票依頼は一切していない」。

④企業や自治体から高級コーヒーメーカーやゴルフのアイアンセットなどの贈呈

 「(文書で)知事のおねだり…

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