日本維新の会の兵庫県組織「兵庫維新の会」は7日、政治団体「NHKから国民を守る党」党首の立花孝志氏と情報提供を目的に電話した白井孝明県議を離党勧告とする処分を発表した。白井氏は5日に離党届を出しており、議員辞職はせず無所属で活動するという。
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兵庫維新によると、白井氏は斎藤元彦知事らを告発した元西播磨県民局長(故人)の真偽不明の私的情報を伝えようと、昨秋の知事選期間中などに計3回、立花氏と電話でやりとりをした。5日の県議会本会議で行われた調査特別委員会(百条委員会)の報告書採決で、会派の決定に背いて反対したことも理由とした。
白井氏は取材に対し、「党紀委員会での調査内容について一部疑問に思う点もあるが、処分自体は受け入れたい」と話した。
立花氏への情報提供問題では、兵庫維新は2月にも、岸口実県議に除名、増山誠県議に離党勧告の処分を出している。岸口氏は百条委員の竹内英明・前県議(故人)を「(内部告発問題の)黒幕」などと記した文書を渡し、増山氏は非公開と申し合わせていた百条委の音声データを漏洩(ろうえい)した。