14日の東京外国為替市場で円相場は円安ドル高に振れ、一時1ドル=156円台まで下落した。7月下旬以来、およそ4カ月ぶりの円安水準となった。米国の共和党が大統領選でのトランプ氏勝利に加え、上下両院でも過半数を占める「トリプルレッド」の実現が確実となり、米金利が上昇。日米の金利差が広がるとの見方から、低金利の円を売ってドルを買う動きが加速した。
トランプ氏が掲げる中国製品などへの高関税政策や、財政支出の拡大は、インフレ(物価高)圧力や財政悪化への懸念につながりやすい。このため米金利が上昇し、低金利政策が続く日本との金利差が改めて意識され、円安ドル高が進んだ。(久保田侑暉)