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11日の東京外国為替市場で対ドル円相場は一時1ドル=153円台をつけた=2024年4月11日午後3時32分、東京都中央区、東谷晃平撮影
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 円安が止まらない。政府と日本銀行による為替介入の「防衛ライン」とみられていた水準を突き抜け、一時は1ドル=153円台まで急落。介入をめぐる市場との緊張感はさらに高まった。ただ、米国が利下げに転じない限り、円安圧力は続くとの見方が強い。

 年初に1ドル=140円台だったドル円相場は、約3カ月で10円超も円安が進んだ。

 ただ、3月27日に152円まであと3銭に迫った後は膠着(こうちゃく)状態が続いていた。鈴木俊一財務相が「行き過ぎた動きには、断固たる措置をとっていきたい」と強く牽制(けんせい)。市場では152円が政府・日銀による為替介入の「防衛ライン」とみられていたからだ。

 だが日本時間10日夜、米国で公表された経済指標をきっかけに、ドル円相場は152円台を大きく超えて下落。それでも為替介入がないとみると、11日早朝には153円台前半まで一気に円安に振れた。

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