2日の東京外国為替市場で円相場は一時1ドル=145円台後半をつけた。前日夕より1円50銭ほど円安ドル高に振れ、4月上旬以来の水準となった。日本銀行による利上げが遅れるとの見方が広がり、円を売ってドルを買う動きが進んだ。
午後5時時点では前日同時刻より77銭円安ドル高の1ドル=145円13~15銭だった。
2日の東京株式市場で日経平均株価は、前日より378円39銭(1.04%)高い3万6830円69銭で取引を終えた。上げ幅は一時500円を超え、2023年9月以来、約1年8カ月ぶりの7営業日続伸となった。円安が輸出関連企業の株価を支えたほか、前日の米国市場の流れを受け、半導体関連銘柄のアドバンテスト、信越化学工業の株が買われた。一方、利上げ観測の後退を受け、銀行株は値を下げた。
トランプ米政権による関税措置をめぐっては、閣僚級の協議が日本時間の2日朝に米ワシントンで開かれた。加えて、米中の関税協議が近く始まるとの報道を受け、安心感が広がった。大手証券のアナリストは「協議進展の期待が株価の下支えになっている」と話した。