円相場

 15日の米ニューヨーク外国為替市場で、円がドルに対して約2円下落し、一時、8月2日以来の円安ドル高水準となる1ドル=149円台をつけた。この日発表された米国の消費統計が予想を上回る強さだった。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げペースが鈍り、日米の金利差が縮まらないとの連想から、円を売ってドルを買う動きが加速した。

 対ドル円相場は15日午前8時時点で1ドル=147円18~28銭だったが、その後大きく下落し、一時149円30銭台をつけた。午前11時時点は1ドル=149円00~10銭。

 米商務省がこの日発表した7月の小売業の売上高(季節調整済み)は前月比1.0%増で、事前の市場予想を大きく上回った。また、米労働省が同日発表した失業保険の新規申請件数は市場予想を下回り、改善した。米国の個人消費や労働市場の底堅さが確認されたことで、米長期金利が上昇した。

 米国では景気減速不安からF…

共有
Exit mobile version