12日の米ニューヨーク外国為替市場で、対ドル円相場が乱高下した。インフレ(物価高)の伸びが鈍化して急速に円高が進んだが、その後に米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに慎重な見通しを公表すると、一転して円安に。米国の金融政策をめぐり、円相場が激しく動いた。
米労働省が12日朝に発表した5月の米消費者物価指数(CPI)は、前年同月より3.3%上昇した。市場予想を下回り、2カ月連続で上昇幅は鈍化。インフレが収まればFRBが早期に利下げするとの期待から米長期金利が下がり、円高ドル安が進んた。CPIの発表前に1ドル=157円台前半で取引されていた円相場は一時、155円70銭台と、1円50銭ほど円高に振れた。
だが、12日午後にFRBが…