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対ドル円相場は年初の水準に戻った

 11日の東京外国為替市場で円高ドル安が進み、一時1ドル=140円台後半をつけて年初来の高値を更新した。日米の金利差が縮まるとの見方から、円を買ってドルを売る動きが進んだ。東京株式市場では円高が嫌気され、日経平均株価は7営業日続落となった。

 午後5時時点では前日同時刻より2円23銭円高ドル安の1ドル=141円37~39銭だった。対ドル円相場は7月中旬に161円台後半の歴史的な円安水準をつけて以降、円高方向に転じた。約2カ月で20円ほど円高に振れたことになる。

 この日は日本銀行の中川順子審議委員が秋田市で講演し、物価が見通し通りなら「金融緩和の度合いを調整していく」と発言。追加利上げに前向きと市場に受け止められた。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は17~18日の会合で利下げするとの見方が強い。日米金利差が縮小するとの思惑が広がり、金利の上がりそうな円を買う流れが強まった。

 さらに米大統領選候補者のテ…

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