円相場

 14日の外国為替市場で円相場は円高ドル安に振れ、一時1ドル=145円台半ばをつけた。米国側が貿易赤字を解消するため、日本側にドル高の是正を求めるとの観測がくすぶり、円を買う動きが広がったとみられる。

 東京市場の午後5時時点では前日同時刻より87銭円高ドル安の1ドル=146円98~99銭だった。その後、さらに1円を超える円高が進み、145円台半ばまで上昇した。

 大手銀行のアナリストは、米中の関税交渉が進展したこともあり、「楽観ムードが継続すれば、日本銀行は追加利上げをしやすくなる」と指摘。日米の金利差縮小が意識され、金利の上がりそうな円を買う動きが広がったとみる。また、「米国があらゆる譲歩をするのは考えにくい。日本との関税交渉で円高ドル安の為替水準を求めてくることは考えられる」とも言及。これも円高の一因となり得るとした。

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