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東京地裁が入る庁舎=東京都千代田区

 子会社の工場新設に関する未公表情報をもとにインサイダー取引をしたとして、金融商品取引法違反の罪に問われた、再生可能エネルギー事業を手がける会社「Abalance(エーバランス)」(東京都品川区)の元執行役員・堀内信之被告(61)に対し、東京地裁(榊原敬裁判官)は17日、懲役2年6カ月執行猶予4年、罰金250万円、追徴金1億307万円(求刑懲役3年、罰金300万円、追徴金1億307万円)の判決を言い渡した。

 判決によると、堀内被告は2023年1月、ベトナムでの工場新設に関する重要事実を把握し、公表前にエーバランスの約1万9400株を買い付けた。

 判決は、堀内被告は一連の取引で約5千万円の利益を得ており「職務上の立場や専門的知識などを悪用して自らの利益を追求した」と指摘した。

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