各地で増えるソーラーパネル。川沿いや斜面にも広がり、豪雨で水につからないか、災害を増幅させる方向に働かないか、気になるものも少なくない。

 太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーの拡大は、脱炭素の柱だ。一方、気候変動で雨は激しさを増していく。せっかく再エネの設備が増えても、被災して使えなくなれば期待された役割を果たせなくなる。

 一体、どれだけ災害リスクにさらされているのだろうか。

西日本豪雨でパネルが崩落した太陽光発電所=2018年10月、兵庫県姫路市

 最大の都道府県で太陽光は35%ほどが洪水浸水想定区域に、風力の60%が土砂災害の危険箇所に――5月にあった学会、日本地球惑星科学連合大会でこんな研究発表があった。

 これは現状ではなく、将来の…

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