岡山県議会文教常任委員会で、再発防止策を4月から実施することなどが説明された=県議会

 岡山県立岡山操山高校の2年男子生徒(当時16)が2012年、所属していた野球部の監督による激しい叱責(しっせき)が原因で自殺した問題で、県教育委員会は15日、再発防止策の修正案を県議会で示し、4月から実施すると明らかにした。昨年公表した素案に、遺族や識者からの意見を反映するなどした。遺族側は修正案に対しても「不完全だ」と指摘するが、県教委は「まずは学校現場での実行を」として理解を求めている。

 県教委が15日の県議会文教常任委員会で説明した。

「体罰や不適切指導は権利侵害」 1ページ目に記載

 再発防止策の素案は昨年4月公表。遺族からは内容が不十分だとする76件の意見があり、県教委は弁護士や精神科医など外部識者4人からも意見を聞いて修正を進めた。9月に最初の修正案を遺族に示したが、遺族からさらに23件の意見が寄せられ再び修正した。

 この日示された再発防止策の…

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