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 約120年ぶりの大修理に入る奈良市の興福寺五重塔。昨年4月から工事のための建屋(素屋根)が組まれていく様子の写真を撮りためた。

 大きなクレーンが部品を次々とつり上げ、少しずつ鉄骨の建屋が組み上がっていった。昨年末には屋根もでき、今年2月にはシートで囲まれて塔の姿が見えなくなった。

 その外観はまるで三角屋根の巨大なビルのよう。塔を見慣れた市民らにとっては少し寂しくもあるが、「新しい観光スポット」とも言える。外国人観光客の目にはどう映るだろう。

 再び塔の姿が見られるようになるのは、修理が完了する2034年ごろとみられる。

4月 まだ建屋がない

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修理に向けた準備が始まったころの興福寺五重塔=2024年4月18日、伊藤誠撮影

6月 建屋が徐々に…

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興福寺五重塔の修理に向けて組まれていく建屋=2024年6月3日、伊藤誠撮影

7月 塔の屋根の高さまで

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興福寺五重塔の修理に向けて組まれていく建屋の高さが塔の屋根付近に達した=2024年7月23日、伊藤誠撮影

9月 建屋に屋根が

12月 屋根がしっかり

2月 シートで囲まれた

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興福寺五重塔の修理に向けて組まれた建屋がシートで囲まれた=2025年2月17日、伊藤誠撮影

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