内藤正敏「婆バクハツ!」から「踊る老婆 恐山」(1968年)=東京都写真美術館蔵

 恐山のイタコを撮影した「婆(ババ)バクハツ!」などのシリーズで知られる写真家で民俗学者の内藤正敏(ないとう・まさとし)さんが7月9日、肺炎で死去した。87歳だった。通夜は18日午後6時、葬儀は19日午前10時、東京都杉並区上荻2の1の3の光明院観音ホールで営む。喪主は長女瑞絵さん。

 東京都生まれ。フリーの写真家として、初期は宇宙や生命をテーマとしたSF的な写真を手がける。25歳で即身仏と出会い、東北の民間信仰の現場に取材した写真シリーズを発表。暗闇でストロボをたく独特の作風で注目を集めた。

 83年に「出羽三山と修験」…

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