笹本明日香さんと、グランプリ受賞作品「アクセス」=東京・六本木の国立新美術家

 40歳までの美術作家を対象にした公募賞「出光アートアワード」(出光興産主催、朝日新聞社後援)の表彰式が13日、東京・六本木の国立新美術館で開かれ、グランプリの笹本明日香さん(40)にトロフィーと賞金300万円が贈られた。

 笹本さんは多摩美術大出身で、現在はウェブ関連の仕事や子育てをしながら制作に取り組んでいる。

 受賞作「アクセス」はコラージュ作品で、体操服姿の躍動的な女性の周囲に、漫画のスクリーントーンや日用品のパッケージの断片などがちりばめられている。「断片としての世界に対する認識と、採択した技法とが確かに合致している」「現代性と可能性を感じる」などと評価された。

 同賞は1956年に「シェル美術賞」として創設され、今年で53回目。今回は734人から応募があった。受賞・入選作などを展示する「出光アートアワード展 2024」は23日まで同館で開催中。17日休館。

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