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杭全神社の禰宜(ねぎ)で、剣を見つけた藤江寛司さん=2025年7月8日、大阪市平野区、魚住あかり撮影
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 平安時代の刀匠・五条国永が作ったとみられる剣が、大阪市平野区の杭全(くまた)神社で見つかった。専門家は「本物である可能性が高い」といい、全国の刀剣ファンが注目している。

 国永は、日本刀が作られ始めて間もない平安中期に、山城国(現・京都府南部)で活躍した刀匠だ。皇室の所蔵物「御物(ぎょぶつ)」となっている、名刀「鶴丸国永」で知られる。

 今回見つかった剣は全長26.4センチで、「国永」と読める銘が刻まれている。ただ、さびているため、鑑定の際に重要な刃の表面をよく見ることはできない。

「残っていない」はずが

 2021年8月、禰宜(ねぎ)の藤江寛司さん(36)が神社の蔵を片付けていたところ、複数の刀と共に長持(ながもち)に入っているのを発見した。さやには、江戸時代に神社に奉納されたとある。

 もともと、戦中に金属類はす…

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