家族って何だろう――。関西テレビで放送中の「そんな家族なら捨てちゃえば?」(木曜深夜0時25分)は、一つ屋根の下で暮らしながら断絶状態にある家族の謎に娘が迫ろうとするミステリードラマだ。
原作は、SNSを中心に話題になった村山渉の同名漫画。累計発行部数は電子版を含めて100万部を超える。金沢知樹ら5人が脚本を手がけたドラマでは、オリジナルストーリーが多く盛り込まれ、乃木坂46の岩本蓮加(20)と俳優・竹財輝之助(44)がダブル主演をつとめる。
クイズが趣味の高校生・一花(岩本)。物心がついたころから両親に会話はなく、家中に黄色いテープが貼られていた。父の令太郎(竹財)はそのテープを越えることは許されず、仕切られた空間で生活している。どうしてそんな「家族ルール」ができたのか。家族の仲を再生しようと、一花がテープの謎に近づいていくと、そこには、両親が隠してきたとんでもない「うそ」が……。
心がバラバラになった家族は、果たして関係を修復できるのか。2人に見どころを聞いた。
――ドラマの注目ポイントは。
岩本 これがドラマ初主演で、約1カ月の現場は毎日ワクワクでした。ミステリーでもあり、サスペンスでもある。家族の謎がどんどん解けていくのが見どころです。
竹財 最初に台本を読んだときは、「なんてものを書いたんだ、カオスじゃないか」と思いました。出演者もみんな個性的で、エキセントリックな芝居をされる。共感できる登場人物はいないかもしれませんが、家族の結びつきや大切さを改めて考えさせられるドラマになっています。
――それぞれ難しい役ですが、演じる上で意識したことは。
岩本 一花のイメージを固め…