ソウル市内に掲げられている韓国大統領選の候補者のポスター=2025年5月29日、稲田清英撮影

 韓国大統領選が6月3日に迫りました。様々な形で分断が深まり、少子高齢化や就職難、貧富の格差といった構造的な課題に直面する韓国。その現状と必要な政策、政治に問われることについて、韓国の社会問題に詳しいニッセイ基礎研究所の金明中(キムミョンジュン)・上席研究員に聞きました。

  • 【連載】2030世代(セデ) 韓国 政治の分断と若者たち

 ――大統領選はどんな点に注目していますか。

 厳しい雇用状況をどう改善し、格差や貧困の問題をどうするか。社会に広がるさまざまな対立や分断の問題をどう解決できるか、でしょうか。関心が最も高いのはやはり経済だと思います。米国のトランプ政権が相互関税などを打ち出す中で、韓国はリーダー不在が続きました。新しい大統領が米国に対してどんな政策を取ろうとしているのかも問われます。

インタビューに応じるニッセイ基礎研究所の金明中・上席研究員=2025年5月26日、東京都中央区、山本恭介撮影

 ――保守と進歩(革新)とい…

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