Smiley face
写真・図版
福岡大大濠の志村隆之介投手=2025年4月20日午前10時6分、長崎県営野球場、山本達洋撮影
  • 写真・図版

 第156回九州地区高校野球大会(九州地区高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援)第2日は20日、長崎市の県営野球場など2球場で1回戦4試合があった。福岡勢は、東筑が宮崎商(宮崎)に勝利した一方、福岡大大濠は明豊(大分)に敗れた。このほか、神村学園(鹿児島)、長崎商(長崎)がそれぞれ勝ち上がり、21日に行われる準々決勝に進んだ。

 五回、2―4で迎えた2死満塁のピンチ。マウンドに立つ福岡大大濠の志村隆之介投手(3年)は「ここは絶対に抑えるんだ」と気持ちを入れ直した。フルカウントから最後は得意のスライダー。三振を奪い、この回を無失点で切り抜けた。

 チームには、昨夏の福岡大会決勝の衝撃がいまなお残っている。同点だった八回、西日本短大付に3点本塁打を浴びて敗戦。一球の大切さを痛感した。同じような悔しさを味わうことがないよう、日々の練習にチーム全体が力を入れる原動力となった。

 この日、チームは最後まで粘り強い戦いを見せたが、2点差で敗れた。「すごく難しい試合だった」。この試合に負けた悔しさを、甲子園出場がかかる夏の大会に生かす。

共有