第61回京都府吹奏楽コンクール(府吹奏楽連盟、京都市、朝日新聞社主催)は7日、京都市左京区の京都コンサートホールで高校の部Aの1日目の演奏があった。この日は22団体が出場し、審査の結果、7団体が金賞を受賞した。
同部門は8日も続き、両日の金賞を受賞した団体の中から、関西大会に進む府代表が決まる。
- 中学・高校に最も選ばれた吹奏楽曲は 昨年のコンクール800校集計
7日の結果は次の通り。
【高校A】金賞=南陽、洛南、京都すばる、桃山、京都両洋、京都共栄学園、嵯峨野▽銀賞=莵道、京都廣学館、同志社国際中高、紫野、鴨沂、京都聖母学院中高、立命館宇治▽銅賞=京都先端科学大付中高、洛北高・付属中、北嵯峨、堀川、西舞鶴、福知山高・付属中、宮津天橋、大谷中高
個性あふれる初日の演奏をレビュー
京都の高校吹奏楽の「夏」が始まった。初日は、迫力を求めるよりも、和音の移り変わりの美しさなどを聴かせる演奏が続いた。
大編成の部ながら40人前後の比較的人数が少なめの学校も多く、それぞれが特色を生かせる自由曲を選んで「自分たちの音」を豊かに響かせた。
最初に舞台に登場した南陽は、「白と黒で」を意味するドビュッシーのピアノ曲「アン・ブラン・エ・ノワール」を自由曲に選んだ。
一つ一つの音の出し方が柔らかで、上品な響き。フルートやクラリネットが織りなす旋律と、木管低音やコントラバスのの対比が際立ち、金賞を受けた。
昨年、府代表に選ばれた洛南は、今年は42人のバンドでパートごとの人数にも差があるため、迫力ではなく「正確さと表現で勝負する」と、自由曲にバルトークの「舞踏組曲」を選んだ。編曲は昨年に続いて顧問教諭の池内毅彦さんが担った。
3和音に3人をあてられない…