高知県初のプロサッカークラブ、高知ユナイテッドSC(高知U)が今月、Jリーグの3部にあたるJ3に参戦する。県人口65万人で大企業も少ない高知からの船出で、その浮沈は県民の応援にかかっている。
高知市で1月26日にあった新体制発表会で、松山周平・強化部長(48)がマイクを握った。
「J3は簡単ではない。強度を高め、チーム内に競争を生むため、J1~J3の経験がある選手を借りてきた」
今季の選手は32人。16人が新加入で、このうち7人はJ1~3からの期限付き移籍(レンタル)だ。7人は移籍金が不要で、選手によっては年俸の一部も移籍元がもつ。選手は出場機会が増え、移籍先のクラブは人件費を抑えられる利点がある。「J参戦が決まってからずっと、情報収集と交渉を繰り返してきた」と松山強化部長はいう。
それというのも、新規参入する高知Uは運営資金に余裕がないからだ。
高知県から初のJリーグクラブになった高知ユナイテッドSC。資金が潤沢ではないなか、工夫を凝らしながらのクラブ運営が始まりました。
Jリーグや日本フットボール…